2011年8月17日 YCE帰国報告会

 



 

















 今回イタリア夏季派遣というとても貴重な機会を与えてくれまして大変ありがとうございました。様々な方のお力添えの元約三週間のイタリアの文化を経験したことは今後の私の生きる道においてとても大きな糧になると思います。
私は以前からイタリアの地に憧れていました。そこでする生活や文化に大変興味がありいつか必ずと高校生の頃から想いを馳せていたのですが、まさかこのような形で夢が実現するとは思ってもいませんでした。このような経験ができたのもライオンズクラブ協会があってこその体験です。イタリアのライオンズクラブの方々も言葉のあまり通じない私に最後まで優しく付き合ってくれ、また様々なことを助けてくださいました。ライオンズクラブの熱意と優しさには大変な感銘を受けました。誠にありがとうございました。
キャンプでは様々な国の方々と行動を共にし、去り際には目には見えない友情の糸が存在したのを確認した気がします。ホームステイでは非常に貴重な現地の生活の文化を体験し、日本で活かしたいことばかりでした。様々な方々と交流しましたがイタリア人の方々は特に気さくな方が多い気がします。ほとんど言葉の通じない日本人にかかわらず体を使ったジョークで様々なユーモアをくれました。
またイタリアではいくら気さくで人当たりが良い人でもやはり喧嘩は起こります。イタリアでは自分を持ちつつ相手を認めそれを解決するということが日常の中で何度も起こっているところを目にし、喧嘩の様な口論は度々起こっても数分後には仲直りをしてハグをするという場面が目立ちました。これを見て口喧嘩はあっても非常に建設的な心のやり取りだと私は感じました。
ホームステイ先にかかわらずイタリアの人々はほとんどがクリスチャンでキリストの教えを心に刻んで生きているそうです。ホームステイのデメトリオさんは「私はキリストをいつも想っている、彼が心の中にいるからこそ様々な障害を乗り越えられる」と話していました。日本の多くの人は宗教と聞くと残念ながらあまりよく思わないので、私にとって街に根付いたキリスト教というのはあまりに新鮮でした。イタリアへ行く前に学校の課題で国々の自殺率という資料に目を通したところイタリアは他のヨーロッパ諸国よりも圧倒的に自殺率が低いとの統計が出ていました。実際に生活してみて、他にも、気候、生活のスタイルがそれぞれ関係しあって人々の心の豊かに育まれていると考え、人が人を目に見えない何かで守っていると感じました。
 イタリアの生活スタイルは北と南で大きく違っているらしいです。私が体験した南の暮らしは朝9時に起き朝食をとり、12時に昼食そして6時に軽い軽食をしてから夜の10時に夕食を食べそれから2〜3時間ゆっくり談話をしてから眠るという生活でした。イタリア南部の人々はゆったりとした生活を愛し、そして暇があれば仲間と集まりBARへ行きエスプレッソを飲みながら煙草を吸い、雑談をするという生活でした。日本での生活はどうだったとデメトリオに訪ねたところ「素晴らしかった、しかし仕事ばかりでなく生きているのだから家族や友達の時間をもっと大事にしてほしい」このような人間としてとても自然な意見を言えるイタリアの生活を今後の未来へ役立てていきたいと心から思いました。